4K/UHDとは―第5章「4Kプロジェクターを快適に見るために」
気をつけて!!解像度が高くなるという事は、送受信する機器やケーブル類にも注意が必要。今まで使用していたものが使えるとは限りませんよ。
いよいよ最終章です。最後に、4K機材は揃えたものの「あれぇ 何で〜?」とならないよう、うっかり見落としがちな注意点をご案内いたします。
「HDMIケーブル」のご注意
最も多く使用されているのがHDMIケーブルです。HDMIケーブルにはいくつかの規格があります。
HDMI1.4
ほとんどがこの1.4規格です。4Kには不安定です。中にはこの規格でも4K用とうたっているものもありますが、保証できるものではありません。伝送速度は10.2Gbpsです。
HDMI2.0
4K用には最低でも2.0が必要です。伝送速度18Gbpsです。
HDMI2.1
8K用として開発されました。伝送速度48Gbpsです。
ケーブル差込口もケーブルの規格に合わせる必要があります。
2.0のケーブルは2.0対応のコネクターを持っている機器でないと読み取れません。
ケーブルの方向にも気を付けて!
ケーブルの矢印の方向、あるいは文字が読める方向が信号の流れる方向です。その方向にケーブルの結線も合わせましょう。
「記録媒体」のご注意
記録媒体は利用できるのか?
USBフラッシュメモリー
Ver.3.0の高速バージョンを使う必要があります。
USB3.0
一部のUSB3.0は、端子の色が青いので識別できます。また差込口に下図のように「SS」と記されているものはスーパースピードつまりUSB3.0対応コネクターです。その転送速度はUSB2.0の約10倍になります。HDMI同様にUSB3.0対応のコネクターを持った機器のみに対応します。
SDカード
現在はVer.3.0の高速バージョンが最新です。(2019年4月)
Class10
中でもClass10は、伝送速度10MB/sになります。
単純な比較で4K/60Pの映像は、フルHDの8倍の情報量があると言われます。8倍の情報量を記録する容量と伝送する転送速度が求められます。
※ここに書かれている事は、ごく基礎的な事で実際には更に様々な要因があります。音声信号もその一つです。事前にメーカーサイトなどでお調べください。
「ハイブリッド・ログ・ガンマ(HLG)」のご注意
ハイブリッド・ログ・ガンマ(HLG)という言葉を聞いたことがありますか?HLGは、NHKが開発した高精細情報(4K/8K)送信のための技術です。しかし、ただ高精細情報だけでなく、従来の受像機(SDR)でも視聴を可能にしているために、ハイブリッドと名付けています。
HLG対応テレビ
4K対応テレビでも、HLGに対応していないものはチューナーが機能しません。その場合にはHLG対応テレビチューナー、またはHLG対応チューナー付ビデオレコーダーが必要です。
HLG変換機(コンバーター)
4Kプロジェクターの多くはHDR10という別規格で作られています。それは、HLGを採用しているのがNHKとBBCの二つの放送局だからです。NHKの4K/8K放送を見るためには、HLGの送り出し信号をHDR10に変換する変換機(コンバーター)付チューナーか、チューナー付テレビであれば変換機(コンバーター)をつなぐ必要があります。
※HLGのHDR10変換については、機器の選定だけではなく、種々の注意が必要です。詳しくは、お選びになる変換機のメーカーまたはNHKにご相談ください。
「電源と信号」のご注意
「電源コードと信号ケーブルを平行にまとめてはいけない」
オーディオ界にはこんな常識があるのを聞いたことがありませんか。
プロジェクターも同じです。ケーブルを接続する場合、上写真のようにまとめると電源コードの発生するノイズが映像信号や音声信号に影響し、画像や音にノイズが乗る場合があります。画面が細かくちらつく「パルスノイズ」、四角いパターンのような形で現れる「ブロックノイズ」など、見ていて目障りな障害が出る場合があります。
※ノイズの原因は上記だけではありません。受信状態が悪かったり、ケーブルの破断や、ドライヤーや電子レンジなど他の電気機器が原因でも発生します。しかし高精細画像を楽しむためには少しでも障害の可能性のあるものは取り除いておいた方が賢明です。
(オーエスマーケティングDiv.)
いや〜全5章、長らくお付き合いいただきありがとうございました。これで「4Kなんか、怖くない!!」となっていただけたら幸いです。弊店でも4Kホームシアター商品を取り揃えてますので宜しくお願いします。
そんな、4Kプロジェクターの「2018 世界シェアNo.1ブランドOptoma」絶賛販売中!!